「「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない」

自己啓発

好きな本・映画・舞台・ドラマ・アイドルを語りたい人の必読書
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』でバズり中の著者が教える文章術!

感情を言葉に変える最強メソッド

『「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない』は、「この気持ち、もっとちゃんと伝えたい」と願うすべての人に向けた、共感と発見に満ちた一冊です。著者・三宅香帆さんは、文学研究者でありながら、自らも“オタク”として数多くの「推し」を愛してきた人物。本書は、そんな彼女が「好き」の感情をどうすれば言葉にできるかを探求し、やさしく解説してくれる“語彙の増やし方”と“心の整理の仕方”の実践ガイドです。

「やばい!」から抜け出せないのには、理由がある

推しを前にしたとき、頭が真っ白になり、出てくるのは「尊い」「やばい」「無理」だけ。そんな経験、誰にでもあるはずです。でもそれって、自分の感性が貧しいわけでも、語彙力がないわけでもありません。単に、「好き」という感情をどう分析し、どの角度から表現すればいいかを教わってこなかっただけ。本書は、まさにその「表現の設計図」を与えてくれる存在です。

「好き」を丁寧に観察する力が、言葉を豊かにする

三宅さんは、「好き」という気持ちを、ただの感情ではなく、“観察”の結果だと語ります。「なぜそのキャラが好きなのか」「どのシーンが心に残ったのか」「どうして自分は泣いてしまったのか」。こうした問いを丁寧に掘り下げていくことで、曖昧だった感情に形が与えられ、言葉として立ち上がってくる。つまり、本書は「分析」と「愛」を両立させる方法を教えてくれるのです。

文学的アプローチとオタク的情熱の融合

本書がユニークなのは、アカデミックな視点とオタク的熱量が絶妙なバランスで融合している点です。たとえば、「比喩」や「構造」の分析、「背景」と「文脈」の読み解きといった、文学的技術を惜しみなく紹介しながら、それを難解な学術書のようにせず、「語りたくなる気持ち」の延長線上で活かせるようにアレンジしてくれています。言語化とは理屈ではなく、“もっと伝えたい”という願いの形なのだということを、読者は自然と実感するはずです。

推しを語ることで、自分も知ることができる

「なぜ自分はこの作品、このキャラがこんなにも好きなのか?」という問いに向き合うことは、自分の価値観や美意識を見つめ直すことでもあります。本書を読むことで、言語化とは単に語彙を増やすことではなく、“自分というフィルター”を明確にする作業だと気づかされます。そしてそれは、日常のコミュニケーションや文章表現にも応用できる普遍的な力でもあります。

語彙力だけではなく、感受性も深まる読書体験

本書は単なるテクニック集ではなく、読み物としても非常に魅力的です。三宅さんの軽やかで親しみやすい語り口に引き込まれながら、読者は自然と「観察眼」や「考える力」、そして「伝える喜び」に目覚めていきます。感情をことばにできたときの爽快感や、「伝わった」と感じられたときの感動は、何ものにも代えがたい体験です。それを味わえるようになることが、本書の大きな魅力です。

「伝えたい」気持ちがあるすべての人へ

この本は、オタクだけのものではありません。自分の好きな音楽、本、映画、アート、趣味、あるいは人そのもの——何かに強く惹かれたとき、その気持ちをもっと正確に、もっと豊かに伝えたいと感じる人すべてにおすすめできます。プレゼン、感想文、レビュー、SNSでの発信など、あらゆる場面で「自分の言葉で語る力」が求められる今、これは心強い味方になるはずです。

「好き」を言葉にできると、人生はもっと楽しくなる

本書を読めば、曖昧だった「好き」の輪郭がはっきりしてきて、それを人に伝える勇気が湧いてきます。そしてその先にあるのは、誰かと「好き」を分かち合えたときの喜びです。言語化とは、気持ちを封じ込めることではなく、気持ちを“開いて”いくこと。『「好き」を言語化する技術』は、あなたの心の中にある「語りたい」という衝動に、ぴったり寄り添ってくれる一冊です。

語彙力に自信がない人も、文章が苦手な人も大丈夫。必要なのは、「好き」という気持ちだけ。そこから、すべてが始まります。

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