25万部を超えるベストセラーとなった「君の膵臓(すいぞう)をたべたい」の著者が贈る、待望の感動作



「幸せって、なんだろう?」
小学生の女の子・小柳奈ノ花は、成績は優秀だけれど、クラスではちょっと浮いた存在。正義感が強く、大人びた発言をする彼女は、しばしば周囲とうまく馴染めず、先生から注意されることもしばしばあります。けれど彼女には、学校とは違う「世界」がありました。
学校の外で出会うのは、三人の不思議な「友だち」。口の悪い女子高生、優しくて料理上手なおばあちゃん、そして体に傷を抱えながら静かに生きる女性。それぞれが青海とはまったく違う年齢、違う人生を歩む人たち。でも、どこかで繋がっているような気がしてならない。彼女たちは皆、どこか孤独で、けれど奈ノ花にとってかけがえのない存在になっていきます。
物語は、奈ノ花が彼女たちと過ごす日々を通じて、「幸せとはなにか」「人はなぜ傷つくのか」「自分らしく生きるとはどういうことか」といった、深くて普遍的な問いに向き合っていく姿を、優しく丁寧に描いていきます。大人でも答えるのが難しい問いに、真っ直ぐに向かっていく少女の姿は、どこか懐かしく、そして胸を打ちます。
この作品が特別なのは、単なる成長物語にとどまらず、読者それぞれの心に問いを投げかけてくる点です。「あなたにとっての幸せは何ですか?」「誰かを本当に理解するとは、どういうことですか?」──そんな問いに向き合わざるを得なくなるような、静かで温かい、けれど深い読書体験が待っています。
住野よるといえば、デビュー作『君の膵臓をたべたい』で多くの読者を涙させた作家として知られていますが、本作『また、同じ夢を見ていた』は、そんな彼の筆致がより洗練され、優しくも鋭いまなざしで人の心の奥に迫っていく、まさに“第二の代表作”とも言える一冊です。
文体は平易で読みやすく、それでいて言葉の一つ一つに深みがあり、大人が読んでも唸らされるようなセリフや描写が満載です。とくにラストに向かうにつれて次第に明かされていく「ある事実」には、思わずページをめくる手が止まらなくなるはず。そしてそのとき、タイトルに込められた意味がふっと心に落ちてくる──そんな体験が、この物語にはあります。
また、児童文学のような親しみやすさと、文学的な深みの両方を併せ持っているため、10代の若者から大人まで、幅広い世代におすすめできます。親子で読んで感想を語り合うのも良いですし、自分自身のこれまでの人生を振り返る“きっかけの本”としても心に残るでしょう。
本を閉じたとき、きっとあなたも「自分は誰に、何を伝えたいだろう」「今、どんな夢を見ているだろう」と、そっと心に問いかけたくなるはずです。静かな余韻と、小さな希望を手渡してくれるこの一冊。もし今、あなたが人生の意味や、日々の生き方に少しでも迷いを感じているのなら、きっとこの本はあなたのためにある物語です。
人生の正解は一つじゃない。でも、探し続けることがきっと、“幸せ”なんだ──。
あなたも、奈ノ花と一緒に「同じ夢」を見にいきませんか?
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