高校生から社会人まで,英語学習者には「いちばんはじめ」に読んでほしい,中学レベルからの「超基礎」英文法を講義形式で教える本
英語アレルギーを治す処方箋
『大岩のいちばんはじめの英文法』は、英語の学習をこれから始めたい人、あるいは英語に少し苦手意識を持っている人にとって、まさに“救世主”とも言える一冊です。高校受験や大学受験に向けた英文法の参考書は数多くありますが、その中でも本書は、「本当に基礎から」「わかりやすく」「納得しながら」学べる点で、他の追随を許さない完成度を誇っています。
最大の特長は、“文法を暗記するもの”としてではなく、“理解して使えるもの”として捉えていることです。多くの英文法書は、ルールや用法をただ羅列するだけで終わってしまいがちですが、本書はその背景にある「なぜその文法がそうなるのか？」という問いに徹底的に寄り添ってくれます。まるで対話をしているかのように、自然と読者の疑問を先回りして解決してくれるため、初学者でも置いていかれることがありません。
また、説明のテンポや言葉遣いも非常に親しみやすく、講義形式で進んでいく構成が、まるで授業を受けているかのような臨場感を生み出します。これまで英文法の参考書を何冊か手に取っては挫折してしまった人も、本書なら「わかる！」という感覚を味わいながら読み進めることができるでしょう。特に、難解な概念でも噛み砕いて具体例とともに説明してくれるため、曖昧な理解のまま次に進んでしまうことがなく、確実に基礎力を固めていくことができます。
扱われている内容は中学レベルから高校初級レベルまでの文法事項ですが、それらを単におさらいするのではなく、「本当に英語を読む・書く・話す・聞く」に活かせるような視点からアプローチしています。例えば、現在形と現在進行形の違いの本質、助動詞が持つニュアンスの変化、時制の一致が起こる理由など、感覚で理解していたことを理屈として定着させてくれます。そのため、中学英語の復習が目的の社会人や再学習者にとっても非常に価値のある内容となっています。
そして何より、本書の魅力は“やさしさ”にあります。英語が得意な人のための解説ではなく、英語でつまずいた経験のある人、苦手意識を持っている人に寄り添ってくれる文章が随所に見られ、「こんなふうに説明してくれたら、もっと早く理解できたのに」と思わせてくれる場面が何度もあります。必要以上に専門用語を使わず、読者の立場に立った説明が一貫しているからこそ、無理なく読み進めることができ、気がつけば“英文法が面白い”と感じられるようになるのです。
本書を手に取ることで、英文法を単なる試験のための知識ではなく、英語という言語の仕組みとして理解し、活用できる力を身につける第一歩を踏み出せるでしょう。特に大学受験に向けて文法の基礎をしっかり固めたい高校1年生〜2年生、または「いまさら聞けない英文法」を解消したいと考えている大人の学び直しにも最適です。「基礎の基礎から丁寧に、でもしっかり力がつく本」を探しているすべての人に、自信を持っておすすめできる一冊です。
『大岩のいちばんはじめの英文法』は、文法書でありながら、読むほどに“学びが楽しくなる”稀有な本です。最初の一歩に迷っている人にとって、これ以上の道案内はないでしょう。買ってよかったと思える、そして手元に置いて何度も読み返したくなる、そんな一冊をあなたの学習のパートナーにしてみませんか？
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